長井望美 |
Nozomi NAGAI

 

長井望美 |
Nozomi NAGAI

 

塚田次実 |
Tsugumi TSUKADA


 

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張子、布、流木

  【解説にならない、はじまりの話】

 

昔。
夢の話をしたら「他人の夢は面白くない」と言われたことがある。
とても面白いと思って話はじめた自分が急に恥ずかしくなった。
夢の話をすると、いつもその人のことを思い出す。
今はどうしているかわからないその人は、私の記憶の中に留まり続け、実際とは違う形をしているはずだ。
記憶の中では、夢も実際起きたことも大差ない。
夢の話を書くので、随分前のその人がまたやってくる。
どうも。

これも昔の夢の話。
「男を掘り起こす夢」
夫婦が自分達の赤ん坊を掘り起こしにくる。
幸せ溢れる場所だが、中にはいつまでも掘り起こして貰えず、土の中で成長してしまう者もあった。
私は、そんな忘れられたものたちを時々掘り起こす畑の管理人をしている。
掘り起こされたものたちは、一人何処かへ去っていく。
どこへ行くのか知りたいが、私はそこに留まり、残るは土や砂の感触だけ。

そして少し前。
役目を与えられず、空っぽのまま長い間ただ存在していた人形のカシラ。
暗闇でじっと埋もれながら、自分も何かを語りたかったろう。
すでにつくりての記憶は薄れ、なぜそのカタチなのか定かではない。
長いときを経て語られるのはつくりての記憶か、モノの記憶か。

ヒトとモノの記憶が交差するとき、モノ語りが生まれる。

映像制作 | 杉原悠太

 

写真 | 紀あさ

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